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谷川岳について

谷川岳でも石綿(アスベスト)が確認されました

9月14日に谷川岳自然研究会の地質班の皆さんが、天神平から天神尾根を頂上に向かい昨年に引き続き調査をされましたが、天神峠の蛇紋岩露出地で石綿(アスベスト)を確認しました。僅か2~3mmの層ですが何層も見られます。

蛇紋岩は、クロム、石綿、ニッケルなどの鉱物資源を内包にていることが多く、尾瀬の至仏山でも確認されています。今回、確認された石綿(アスベスト)は少量であり無害です。

石綿は、蛇紋岩や角閃石が繊維状に変形したもので、蛇紋岩系と角閃石系があり、高倉山に見られる透角閃石は角閃石系です。

石綿は以前、耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などの特性に非常に優れ、安価なため「奇跡の鉱物」として重宝され、建築資材、電気製品、自動車など様々な用途に使用されていましたが、空中に飛散した石綿繊維を長期間大量に吸入すると肺癌や中皮腫の要因になることが指摘され、現在では(2011年から例外なく)使用禁止になっている。古くは、古代エジプトでミイラの包布として、古代ローマではランプの芯として、中国の周時代には火浣(がん)布として珍重された。

谷川岳の蛇紋岩帯においては、今後も確認される可能性が高い。
天神平の自然散策ツアーでは、石綿(アスベスト)や透角閃石を参加者にご紹介しています。

谷川岳エコツーリズム推進協議会 阿部 2013.9.14

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※写真の白い層が蛇紋岩中の石綿(アスベスト)です

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